魔女の宅急便のモデル街はどこ?公式舞台と噂の真相を徹底検証
スタジオジブリの名作アニメーション『魔女の宅急便』。主人公のキキが相棒の黒猫ジジとともに降り立った、海に面した美しい港町「コリコの街」は、公開から長い年月を経た現在も世界中の旅好きやジブリファンを魅了し続けています。「あの美しい街並みに一度は行ってみたい」と憧れる人も多いはずです。
ネット上ではヨーロッパ各地の美しい街がモデルとして噂されていますが、スタジオジブリ公式が公表しているロケ地と、ファンの間で広まった類似スポットの間には明確な違いが存在します。今回は、ジブリ公式の見解から海外・国内の聖地巡礼スポット、実在するパン屋のモデルにまつわる真相までを徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ジブリ公式が唯一「主なモデル地」と明言しているのは、スウェーデンのストックホルムとゴットランド島のヴィスビューの2都市。
- 要点2:クロアチアのドゥブロヴニクやオーストラリアのパン屋は非公式ながら、作品の世界観を色濃く体感できる聖地として高い人気を誇る。
- 要点3:国内でも香川県・小豆島など映画の雰囲気を味わえるスポットがあり、海外渡航が難しいファンにも手軽な聖地巡礼先として親しまれている。
【公式見解】ジブリが明かしたスウェーデンの2大都市|ストックホルムとヴィスビュー
映画『魔女の宅急便』における舞台設定について、スタジオジブリ公式の資料やパンフレットで明確に言及されているのがスウェーデンです。宮崎駿監督をはじめとする制作陣は制作にあたり、スウェーデンの首都ストックホルムと、バルト海に浮かぶゴットランド島の古都ヴィスビューへ本格的なロケーションハンティングに赴きました。
ストックホルムの旧市街「ガムラスタン」に並ぶ重厚な石造りの建物群や入り組んだ石畳の路地、そしてヴィスビューに残る中世の城壁や赤レンガの屋根の景観が見事に融合し、架空の都市「コリコの街」が生み出されました。公式のモデル街を訪ねるなら、まずこのスウェーデンの2都市を旅の目的地に選ぶのが確実です。
コリコの街の象徴「時計塔」と街並み|宮崎駿監督がスウェーデンで見出した原風景
劇中でキキがほうきに乗って滑空し、終盤の飛行船事故の舞台ともなるシンボリックな時計塔。この建造物にも、スウェーデンに実在する建築の特徴が色濃く反映されています。ストックホルムの「市庁舎」にある塔や大聖堂の鐘楼など、北欧特有の端正で風格あるシルエットが作画の大きなインスピレーション源となりました。
宮崎駿監督は、第二次世界大戦の戦火を免れた「もし戦争を経験しなかったら発展していたであろう1950年代前後の理想のヨーロッパ都市」をイメージしてコリコを描いたと語っています。スウェーデンの中世の面影と近代的なインフラが調和した街並みこそが、キキが自立を目指す舞台として最適だったのです。
クロアチアのドゥブロヴニクはロケ地ではない?噂が広まった決定的な背景
『魔女の宅急便』の舞台として、スウェーデンと同じくらい頻繁に名前が挙がるのが、クロアチアのアドリア海沿岸に位置するドゥブロヴニクです。「アドリア海の真珠」と称されるこの街は、オレンジ色の屋根瓦とどこまでも青い海が広がり、一見するとコリコの街そのものに見えます。
しかし、制作当時の歴史的背景を振り返ると、映画が公開された1989年前後は旧ユーゴスラビア情勢が極めて不安定であり、ジブリのロケ班がドゥブロヴニクへ赴いた記録はありません。つまり、ドゥブロヴニクは公式ロケ地ではなく、ファンが後から見出した類似スポットです。とはいえ、街を城壁の上から見下ろすパノラマビューは映画の空中シーンそのものであり、海外の聖地巡礼先として現在も絶大な支持を集めています。
キキが下宿した「ぐーちょきパン店」の実在モデル|オーストラリアのロスベーカリー説と真相
キキが居候し、お届け屋さんの看板を掲げた「ぐーちょきパン店」。このパン屋のモデルとしてファンの間で長年語り継がれているのが、オーストラリア・タスマニア州の小さな町ロスにある「ロス・ベーカリー(Ross Bakery)」です。
19世紀から続く伝統的な薪窯を備えたこのパン屋には、映画に登場するような屋根裏部屋が存在し、オーナー公認で「キキの部屋」として宿泊利用されていた時期もありました。公式が「ここをモデルにした」と公認しているわけではありませんが、レトロで温かみのある佇まいは世界中のジブリファンを惹きつけてやみません。実在するパン屋の雰囲気を肌で味わいたい旅行者にとって、一度は訪れたい特別な場所となっています。
日本国内で楽しむ魔女の宅急便の世界|小豆島オリーブ公園をはじめとする国内聖地
海外への渡航が難しい場合でも、日本国内で『魔女の宅急便』の世界観に浸れるスポットが存在します。その筆頭が、香川県にある道の駅 小豆島オリーブ公園です。
実写映画版『魔女の宅急便』のロケセットとなったハーブショップ「コリコ」が移築・保存されているほか、園内では「魔法のほうき」を無料でレンタルできます。瀬戸内海の青い海と白いギリシャ風車を背景にジャンプして撮影する写真は、まるで空を飛んでいるかのような記念写真が撮れるとSNSでも定番の人気です。また、静岡県の「浜名湖ぬくもりの森」など、ヨーロッパ風のメルヘンな世界観を再現した施設も国内ファンから親しまれています。
【魔女の宅急便 モデル街】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジブリ公式が認めた『魔女の宅急便』の舞台はどこですか?
A1:スタジオジブリが公式に明かしている主なロケ地は、スウェーデンの首都「ストックホルム」とゴットランド島の「ヴィスビュー」です。監督をはじめとするスタッフが現地取材を行い、景観や建物を組み合わせてコリコの街が作られました。
Q2:クロアチアのドゥブロヴニクは公式のモデル地ではないのですか?
A2:公式のモデル地ではありません。映画制作当時の情勢や公式記録から見てもロケハンは行われていませんが、赤瓦の屋根と青い海がコリコの風景と非常によく似ているため、ファンによる「聖地」として定着しています。
Q3:キキが働いていたパン屋のモデルは日本にもありますか?
A3:実写映画版のセットを移築した「道の駅 小豆島オリーブ公園」のハーブショップや、愛知県の「ジブリパーク」内にある魔女の谷エリアなど、作品の世界観を忠実に再現した店舗や施設が国内各地で楽しめます。
まとめ:時代を超えて愛される「コリコの街」の魅力と旅のヒント
『魔女の宅急便』の舞台であるコリコの街は、スウェーデンの確かな取材実績をベースに、宮崎駿監督の緻密なイマジネーションとヨーロッパ各都市の魅力が凝縮されて誕生しました。公式モデル地であるストックホルムやヴィスビューの歴史ある街並みはもちろん、偶然にもその世界観を共有するドゥブロヴニクやタスマニアのパン屋、そして日本の再現スポットに至るまで、それぞれの場所に異なる魅力が宿っています。
旅の計画を立てる際は「公式の原風景を探る旅」なのか「映画の雰囲気を全身で味わう巡礼」なのか、目的に合わせて目的地を選んでみてください。スクリーン越しに憧れたあの爽やかな風と美しい景色が、きっと現地で待っています。 (出典: 魔女 の 宅急便 モデル 街(Yahoo!ニュース))