絵本『できるかな?』が愛される理由と知育効果!対象年齢や遊び方
鮮やかな色彩のコラージュで世界中の子どもたちを魅了し続けるエリック・カール。その代表作のひとつである絵本『できるかな?あたまからつまさきまで』(偕成社)は、ページをめくるたびに動物たちがユーモラスな動きを披露し、子どもたちが思わず体を動かしたくなる体験型絵本の金字塔です。
詩人のくどうなおこ(工藤直子)氏によるリズミカルな日本語訳も秀逸で、家庭での読み聞かせはもちろん、保育園や幼稚園のリトミック現場でも不動の定番として親しまれています。「何歳から読める?」「どんな知育効果がある?」といった疑問を持つ保護者や教育関係者に向けて、本作が世代を超えて支持される秘密と具体的な活用法を深掘りします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ペンギンやキリンなどの動物の動きをまねる「参加型・体感型」の構成が子どもの好奇心と運動意欲を刺激する。
- 要点2:対象年齢は1歳前後から就学前まで幅広く、身体部位の認識や模倣を通じた自己肯定感の育成など高い知育効果を発揮する。
- 要点3:原書『From Head to Toe』や公式CDの体操ソングと組み合わせることで、おうち英語やリトミック遊びへ自在に発展できる。
【名作の魅力】『できるかな?あたまからつまさきまで』が子どもを惹きつける理由
『はらぺこあおむし』で知られるエリック・カールが描く『できるかな?あたまからつまさきまで』は、ただお話を聞くだけにとどまらない「全身で楽しむアクション絵本」です。ページを開くと、首をくるりと回すペンギン、首をぐっと曲げるキリン、肩をすくめるサルなど、表情豊かな動物たちが次々に登場します。
本作の最大の引力は、「ぼくは ペンギン。あたまを くるりと まわせるよ。きみは できるかな?」という動物からの問いかけに対し、子どもが「できるよ できるよ!」と全身で応じるコール&レスポンスの構造にあります。くどうなおこ氏の軽快なリフレインが子どもの言語感覚とリズム感を心地よく刺激し、読書を受動的な時間から能動的なエンターテインメントへと昇華させています。
【対象年齢は何歳から?】0歳・1歳から幼児期まで長く楽しめる成長別ステップ
偕成社の公式案内では「3歳から」とされることが多いものの、実際の育児現場や保育現場では0歳後半〜1歳頃から親しまれているケースが珍しくありません。子どもの発達段階に合わせたアプローチを取り入れることで、非常に長い期間にわたって活躍します。
・0歳〜1歳:まずは保護者がオーバーリアクションで動物のまねを見せてあげるスキンシップ期。鮮明な色彩と大きな動物の絵を目で追うだけでも視覚刺激になります。
・2歳〜3歳:「あたま」「かた」「つまさき」といった身体の部位の名前を覚え、動物のポーズを一生懸命に模倣し始める時期。言葉のやり取りそのものを楽しめます。
・4歳〜就学前:体のコントロール力が高まり、よりダイナミックなポーズに挑戦。お友達同士で見せ合ったり、英語のフレーズを真似たりと遊びの幅がぐっと広がります。
【知育効果とねらい】身体表現や自己肯定感を育む「まねっこ遊び」の力
読み聞かせの現場において、本作が重視される理由は単なる楽しさだけではありません。幼児教育の観点からも明確なねらいと知育効果が期待できます。
一つ目は「ボディイメージの把握と運動機能の発達」です。頭のてっぺんから足のつま先まで、全身のパーツを意識して動かすプロセスは、空間認識力や固有感覚(自分の体がどう動いているかを感じる力)を養う格好のトレーニングになります。
二つ目は「自己肯定感と意欲の醸成」。「できるよ!」と声に出してポーズを完成させる成功体験の積み重ねは、子どもの「やってみたい」「できた!」という自信を力強く後押しします。
【保育現場でも大人気】リトミック・体操ソングとしての遊び方とCD楽曲の魅力
保育園や幼稚園の現場で欠かせないのが、絵本の世界を音楽とともに再現するリトミック遊びです。エリック・カールの世界を楽曲化したCD『エリック・カール絵本うた』に収録されている「できるかな?(あたまからつまさきまで)」は、リズミカルなメロディと親しみやすい歌詞で子どもたちのテンションを一気に引き上げます。
雨の日の室内遊びや運動会の準備体操としても重宝されており、ピアノの伴奏やCDのテンポに合わせて「ゴリラのように胸をドンドン」「ワニのように足をドタバタ」と動くことで、子どもたちの表現力と協調性が自然と育まれます。
【英語絵本との違い】原書『From Head to Toe』を活用したおうち英語の進め方
本作は、英語絵本『From Head to Toe』の翻訳版としても非常に完成度が高く、早期英語教育や「おうち英語」のファーストブックとしても絶大な支持を集めています。
英語原文のフレーズは極めてシンプルです。
「I am a penguin and I turn my head. Can you do it?」
「I can do it!」
同じパターンの英文が繰り返されるため、英語に初めて触れる幼児でも意味を直感的に理解できます。日本語版でお気に入りの一冊になった後、英語版を導入すると、抵抗感なく自然に「Can you...? / I can do it!」の日常英会話表現をインプットできます。
【リアルな口コミ・評判】親御さんや保育士が実感する反応とレビュー
長年にわたり読まれてきた本作には、数多くの熱意あるレビューが寄せられています。
「じっと座ってお話を聞くのが苦手な2歳の息子が、この本だけは立ち上がって大はしゃぎで真似をします」
「保育園の導入時に使うと、クラス全員が笑顔で一つにまとまる魔法の一冊」
「体を使うので、寝る前の絵本というよりは、日中の元気な時間帯に親子で遊ぶコミュニケーションツールとして最適」
静かに読む絵本とは一線を画す「動く絵本」としての実用性が、親世代からも教育従事者からも高く評価されている要因です。
【できるかな?あたまからつまさきまで】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:じっと聞いてくれない子でも楽しめますか?
A1:むしろ体を動かしたい活発なお子さんに最適です。座って聞かせる必要はなく、立ち上がって一緒にポーズを取るアクティビティとして取り入れると夢中になります。
Q2:大型絵本やボードブック版もありますか?
A2:はい、集団への読み聞かせに適した大型絵本版や、めくりやすく破れにくい厚紙仕様のボードブック版も刊行されています。1歳前後の乳幼児にはボードブック版が丈夫でおすすめです。
Q3:読み聞かせのコツはありますか?
A3:大人が恥ずかしがらずに全力でお手本を見せることです。「きみは できるかな?」の問いかけで少し間を取り、お子さんが「できるよ!」と動いた瞬間に「上手!できたね!」と笑顔で褒めてあげると盛り上がります。
まとめ:あたまからつまさきまで体いっぱいに広がる親子のコミュニケーション
デジタルコンテンツが身近にあふれる時代だからこそ、絵本を開いて親子で顔を見合わせ、全身を使って「できるかな?」「できた!」と笑い合う時間はかけがえのない価値を持ちます。
エリック・カールの『できるかな?あたまからつまさきまで』は、読書の枠を超えて子どもの心と体を健やかに伸ばす名作です。今日のおうち時間や保育活動に、ぜひ全身を使った楽しいまねっこ遊びを取り入れてみてください。 (出典: できるかな あ たま から つ まさき まで(Yahoo!ニュース))